国見岩周辺環境整備記念安全登山楽習会の報告

 今年始めから北九州地区の山の会仲間が集まり半年以上に渡って実施してきた国見岩周辺環境整備活動の総仕上げとして労山全国連盟から川嶋事務局長をお招きし、現場視察とクライミング講習会が開催されました。

岩場に10名以上の参加者が集合した後、はじめはバランス岩でウォーミングアップ、難しいルートを試す予定だったのがいきなり10a程度のルートから始めることになった。時おり冷たい風が吹く寒い中、手指も動かしづらい状況にもかかわらず初心者にも優しく指導に時間をかけあっと言う間に初日の午前中の講習を終えました。

午後の講演会もコロナ禍で全ての活動が停滞している最中30名の参加者を数えることができた。最近の山岳遭難の実態をデータで紹介しながら、なおかつ具体的な事例の紹介もあった。3年ほど前の3月に那須の雪山で起こった高校生の雪崩遭難の話は九州に住む我々には本当に貴重な教訓で聞いて良かった。そして雪崩には絶対に遭遇したくないものだとづくづく思ってしまった。

なぜ山に行くのか、なぜこの時それをするのか色々な技術や理論がある中その理由がわかってないと駄目だと気付かされる講演。2日間を通して本当に充実した研修会だった。


福岡県勤労者山岳連盟

福岡県勤労者山岳連盟は1960年に結成された「日本勤労者山岳連盟」(通称、労山)の地方連盟として1966年に5団体、196人の会員で結成されました。

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